朝まで降っていた雨もあがり、気温もこの時期にしては
それほど冷え込んでいない。風も少し吹いているものの強くない。
コンディションとしてはまずまずかなと思う。
3年ぶりの3度目の泉州。今日の目標は3時間20分を切る自己ベストの更新。 33kmすぎからの4回のブリッジ越えをいかに走れるかが一番の課題だ。
当然、前半・中盤無理せず後半に体力の温存する事が妥当な作戦かと思った。
[11時スタート]
登録の部で出場のため、ロスタイムは数秒で済んだ。
予定通りゆっくりスタートをしたが、ドンドン抜かれていく。
みんな速すぎと思いつつマイペースを維持。
しかし1km通過が4分52秒、これはちょっと遅すぎと思い少しペースをあげる。
でも、以前ドンドン抜かれていくたぶん自分のこのペースでもいっても3時間20分位。そんなに20分以下で走る人は多くないはず。
みなさん飛ばし過ぎですよと心で思った。
周りのスピードに影響されたか、次の1kmが4分21秒。設定タイムが4分30〜35秒なので。これは速すぎと思い、今度は少しペースダウン。1km事の距離表示があるのは、こういう修正ができ便利だ。
その後のラップは4分27秒位に安定してきた。
[5km 22分37秒]
5kmの追加は予定通り。と思ったが最初の1kmが遅かったので、
少し早いのかも・・・。その後のラップも4分27秒前後と設定より5秒程早い。この早さが命取りになるのではと不安になる。
[10km 44分52秒(22分25秒)]
この辺になると、抜くほうが多く一人づつ抜いていくようになる。
気分がいいが、あまり調子に乗って走るのは必ずあとでしっぺ返しがくるので少し気持ちにブレーキを掛ける。
12km過ぎ位だろうか、男女ペアのランナーに追い付かれた。
どうも男性の方は女性のペースメーカーになっているようだ。
女性の方に色々話しかけている。予想では3時間15分の国際資格を狙ってのペースのような気がした。
そうだとしたら、この人達に付いていけば自分も自己ベスト!
男性の方は余裕のある安定の走り、この二人について行くことにした。
[15km 1時間07分07秒(22分15秒)]
ペースはさらに速くなってしまったが、二人の後をついているので
スピードの割には気分的に楽だ。しかもよく見るといつの間にか6〜7人の集団になっていた。集団で走っているとやはりお互い意識しているようだ。自分はこの集団からは脱落しないぞ、サバイバルレース展開でみんなきっちり付いてくる。
[20km 1時間29分34秒(22分27秒)]
20km過ぎには、スペシャルドリンクが設置してある。
もちろん自分も置いてあったが、なんとキャッチできず給水に失敗してしまった。
飲めなかったことも痛かったが、スペシャルドリンクには前々日の金曜日に木山さん、東坂さんに応援メッセージを書いてもらってあったので、それを読むことができず、2重のショックだった。※その後の給水ではきっちり両手でとるようにした。
さらに、給水で今まで一緒にいた集団から自分が飛び出てしまった。他の人も給水でもたついたのか、後からついて来ている気配は感じない。少し離れてしまったようだ。後を待って一緒に走ると楽だろうと思ったが、ペースを落とすわけにもいかず、そのまま一人でいくことになった。
[中間点 1時間34分29秒]
倍すると3時間9分、冷静に考えると何と速いペースできてしまったのだろう・・。こんなの最後まで持つわけない、絶対どこかでつぶれてしまう・・。疲れも出てきていたし、脚も痛くなってきたので気持ちも少し不安になる。
[25km 1時間51分50秒(22分16秒)]
ただ、気持ちは不安になるものの走りは落ちることなくまだ良い感じできている。
10日前に木山さんと体育館でレースペースより速めで2時間走をやっていたので、このペースなら30kmまではいける自信はあった。やはり練習は本番の自信になるし、強みになる。30kmまでこのままいき、その後は粘るだけ粘ろうと思った。
また、体育館の事を思い出すとみんなの顔を思い出したし、声援が聞こえたような気もした。
気合いが入った。
[30km 2時間14分24秒(22分34秒)]
あの集団の人達を完全に引き離したようだ、一人だけついていた人がいたが、その人も離れていってしまった。 いよいよ、33kmから名物のブリッジ越えが始まる。
ここからがこのレースの本番にかかるといっても過言ではない。1ブリッジ400m位の橋はやはり辛かった。ひどかった。
でも、周りの人よりは走れているようだ。どんどん抜いていくことができる。2本目のブリッジを走っていると、昨年の夏、倉ヶ岳や獅子吼高原へ走りに行ったことを思い出した。あの暑い中、あの坂を走ったんだと思うと、こんなの大したこと無いぞと頑張れ!と自分に言い聞かせ奮いたたせた。
[35km 2時間37分32秒(23分08秒)]
やはり、ラップは落ちたものの最小限に抑えることができた。
2つ橋を越えるとしばらくは平坦な道で折り返してくるコースだ。何人ものランナーとすれ違うと、折り返してくるみっちいさんがいた。向こうもわかったようだ。ここで秘かに、もしかしたら追い付けるのではと思った。そうすると、元気がでてきたし、あと2回あるあの苦しいブリッジが逆に逆転へのポイント。相手がひどいところこそ差を詰めるチャンスだと考えるようになった。
[40km 3時間01分10秒(23分38秒)]
気持ちは切れなかったが、脚がやはりおもうように動かなくなってきていた。でも、それでも頑張ってブリッジを走る切る事ができ、あとは約2km。3時間12分台は間違いない、11分台も可能!!
かなり脚が痛いが、あとは必死に走った。

そしてゴール。タイムは3時間11分台。
ベストタイムしかも31才の時の記録も大幅に更新。
秋、故障し走れなかったことや、夏場頑張って走ったことを
思い出すと感無量になってしまった。
★ゴールタイム 3時間11分36秒
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